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タイケルブ®(ラパチニブ)とVotrient™(パゾパニブ) 欧州において肯定的見解を受ける |
2010-03-03 |
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グラクソ・スミスクライン(以下、GSK)は欧州医薬品庁のヒト用医薬品委員会(CHMP)より、2つの抗がん剤について肯定的見解を受けたと発表しました。
CHMPは「タイケルブ®」(ラパチニブ)の新たな適応のEUでの承認について肯定的見解を発表しました。新たな適応症は、ホルモン受容体陽性(HR+)かつHER2陽性の閉経後転移性乳がん患者に対するアロマターゼ阻害剤との併用療法です。臨床試験に登録された患者さんはトラスツズマブやアロマターゼ阻害剤による前治療歴はありませんでした。
更にCHMPは、Votrient™ (パゾパニブ)についても、進行性腎細胞がんのファーストライン療法、および既にサイトカイン療法を受けた患者さんに対する治療に対し、条件付の承認に対する肯定的見解を示しました。 2つの薬剤が承認されれば、欧州における対象患者さんに、新たな経口投与可能な標的治療の選択肢を提供することになります。
GSK欧州のプレジデント、エディ・グレーは以下のように述べています。 「CHMPはこの3カ月間に、GSKが研究開発したがん領域および血液領域における画期的な治療法について、肯定的見解を示しました。当社の迅速な開発プログラムが、2つのタイプのがんについて、治療を続け、病を克服しようとしている患者さんに重要な製品を提供できることを大変誇りに思っています。」
ラパチニブのファーストラインの併用療法は病態の進行を遅らせる CHMPの肯定的見解はEGF30008試験成績に基づくものです。この試験では、ホルモン受容体陽性(HR+)、HER2/Erb2陽性あるいは陰性の閉経後転移性乳がん患者を対象としたランダム化、第3相臨床試験で、ラパチニブとレトロゾールの併用投与またはレトロゾールの単独投与のいずれかに患者を無作為に割り付け、2つの療法の有効性を比較しました1,2。ラパチニブとレトロゾール併用群はレトロゾールとプラセボ投与群に比べてホルモン受容体陽性(HR+)、HER2/Erb2陽性の患者で無増悪生存期間(PFS)が著しく改善しました。(PFSは治療開始から病態の進行あるいは何かの原因による死亡までの時間を定義とした)1 ラパチニブとレトロゾール併用投与群ではPFS中央値は8.2ヵ月で、レトロゾールとプラセボ投与時の3.0ヵ月と比較し有意に延長しました1。
「タイケルブ®」とレトロゾール®併用投与群における最もよくみられた有害事象は、下痢、発疹、嘔吐、倦怠感で、重症度はグレード1か2の管理可能なものでした。「タイケルブ®」の安全性のプロファイルは進行性または転移性乳がん患者における今までの試験結果と一致するものでした1。
パゾパニブ、無増悪生存率を顕著に改善 CHMPによる条件付の承認に対する肯定的見解は、プラセボ比較、二重盲検、第3相臨床試験に基づくもので、前治療のない進行性腎細胞がんあるいは、サイトカイン療法をベースとした治療で奏功しなかった患者さんの435人が参加しました3。
試験結果は、サイトカイン療法による前治療の有無にかかわらず、パゾパニブ投与群はプラセボ投与群に比べ、無増悪生存率が著しく改善しました。パゾパニブ投与群患者全体の無増悪生存期間(PFS)は9.2カ月で、プラセボ投与群は4.2カ月でした。パゾパニブ投与群で前治療のない患者さんのPFS中央値は11.1カ月、プラセボ投与群は2.8カ月でした。さらに、前治療としてサイトカイン療法を受けていた患者さんではパゾパニブ投与群のPFS中央値が7.4カ月、プラセボ投与群は4.2カ月でした3。
本試験における有害事象の大半は軽度から中等度で、主な有害事象(発現率が20%以上)は、下痢、高血圧、毛髪の変色、悪心、食欲不振、嘔吐でした。グレード3かグレード4の主な有害事象(発現率2%以上)は下痢(4%)、高血圧(4%)、体力喪失(無力症)(3%)でした。グレード3/4の臨床検査値異常でもっとも多くみられたのはALTやASTなどの肝酵素の上昇であり、そのほとんどは無症候性で治療開始の最初の4カ月に発現しました。 タンパク尿、血小板減少症、甲状腺機能低下、手足症候群、粘膜炎/口内炎などのこのカテゴリーの薬剤に共通する有害事象はいずれも10%未満、グレード3/4の事象は1%未満の患者さんに見られました3。
条件付の承認について 欧州委員会が条件付きで承認する医薬品は、臨床データが完全にはそろっていない場合でも、患者にとって満たされていない医療ニーズを満たし、公衆衛生上の利益を考慮して、条件付きで販売承認が与えられることがあります。
パゾパニブの条件付の承認の一部として、GSKはパゾパニブとスニチニブの更なる比較データを要請されています。本試験は現在進行中です。
ラパチニブについて ラパチニブはHER2/ErbB2のチロシンキナーゼ受容体を阻害する経口低分子化合物です。HER2/ErbB2を刺激すると、細胞増殖ならびに腫瘍の進行や転移に関わる多数の過程が引き起こされます。ヒトの様々な腫瘍でこれらの受容体の過剰発現が報告されており、このような過剰発現があると予後が不良となり、全生存期間が短くなります。
ラパチニブはカペシタビンとの併用で、ErbB2過剰発現の進行性/転移性の乳がん患者の治療として世界90カ国以上で承認されています。アントラサイクリン、タキサンおよびトラスツズマブなどの前治療歴がある進行性の患者さんの治療に使用されます。
GSKはラパチニブについて、ErbB2陽性の転移性乳がんの初期より単剤あるいは化学療法や他の分子標的薬との併用による治療効果を評価するための包括的な乳がんの臨床試験プログラムを進めています。 ErbB1/ErbB2の過剰発現あるいはErbB1過剰発現、ErbB2の過剰発現の他の固形がんにおいて試験を行っています。
転移性乳がんについて 進行性乳がんはがん細胞が初発乳がんから離れ、血流やリンパ系を経由して広がっている病態です。 乳がん細胞が転移する最も一般的な部位は骨、肝臓、肺、脳です。腋窩のリンパ腺や下頸部も転移しやすい部位です。
腎細胞がんについて 成人における85~90%の腎臓がんは腎細胞がんです6。EUにおいて、63,300人の新たな腎臓がん患者が推定されており、2006年には26,400人が腎臓がんで死亡しています7。腎細胞がんは最も一般的な腎臓がんの種類です8。世界全体の罹患率は上昇しており、年間208,000人が新たに発症し、死亡数は100,000人を超えています10。新たに発症した症例の10%以上は西ヨーロッパで診断されたものです。腎細胞がんの30%近くの患者さんは診断時に進行した病態で発見されます12。
がん領域に取り組むGSK GSK Oncologyは、患者さんの命や生活に大きな変化をもたらすような、がん領域における画期的な製品を作り出すことに取り組んでいます。GSKの革命的な「研究室から病床まで」の開発アプローチを通じて、治療薬の発見・開発の方法を変化させ、がん領域における最も堅固な開発パイプラインを築きました。私たちのがん領域における世界的な研究は、160以上のがんセンターとのパートナーシップが含まれます。GSKは、がんの予防や支持療法から化学療法や標的療法などがん領域のすべての面から、患者さんにフォーカスした新世代の薬剤を網羅しつつあります。
Notes to editors Tykerb®はグラクソ・スミスクライン社のUSにおける登録商標です。Tyverb®はグラクソ・スミスクライン社のEUにおける登録商標です。 Votrientはグラクソ・スミスクライン社のUSにおける登録商標で、ヨーロッパ、アジア・パシフィツク、日本や新興国においては商標名を申請中です。
<References>
- Johnston S, Pippen J, Jr., Pivot X, et al. Lapatinib combined with letrozole versus letrozole and placebo as first-line therapy for postmenopausal hormone receptor-positive metastatic breast cancer. J Clin Oncol 2009; 27: 5538-46
- Schwarzberg L. et al.[Lapatinib Plus Letrozole as First-Line Therapy for HER-2+ Hormone Receptor-Positive Metastatic Breast Cancer. The Oncologist 2010; 15:000-000 www.TheOncologist.com
- Sternberg CN, et al. Pazopanib in Locally Advanced or Metastatic Renal Cell Carcinoma: Results of a Randomized Phase III Trial. J Clin Oncol 2010;28
- Breast Cancer Facts & Figures 2007-2008.American Cancer Society. http://www.cancer.org.htm. Accessed April 14, 2008.
- Chung CT, Carlson RW. Goals and objectives in the management of metastatic breast cancer. Oncologist 2003;8 (6):514-520.
- Eisen T, Christmas T. Epidemiology/aetiology, Clinical Progress in Renal Cancer, 2007.
- Ferlay J, et al. Estimates of the cancer incidence and mortality in Europe in 2006. Annals of Oncology 2006; 18: 581-592.
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- Motzer RJ, Hutson TE, Tomczak P, Michaelson MD, Bukowski RM, Rixe O, et al. Sunitinib versus interferon alfa in metastatic renal-cell carcinoma. N Engl J Med 2007; 356: 115-124.
生きる喜びを、もっとDo more, feel better, live longer グラクソ・スミスクラインは、研究に基盤を置き世界をリードする、医薬品およびヘルスケア企業であり、人々が心身ともに健康でより充実して長生きできるよう、生活の質の向上に全力を尽くすことを企業使命としています。 |
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