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仕事の能率や生産性に支障を及ぼす頭痛について片頭痛

日本人の3人に1人は慢性頭痛に悩んでいます!(※1)

慢性頭痛は一般的に3つの種類に大別することができます。

明らかな原因や異常がないにも関わらず起こる頭痛を、医学用語で「一次性頭痛」と言います。この一次性頭痛は「慢性頭痛」とも呼ばれ(※2)、日本人の3人に1人は慢性頭痛に悩んでいるというデータもあります(※1)

慢性頭痛は、「片頭痛」「緊張型頭痛」「三叉神経・自律神経性頭痛」の3つに分けられます(※3)。これら3タイプの頭痛は、それぞれ異なる症状を持ち、普段の生活に支障をきたすことがあります。

「片頭痛」は、頭の片側(あるいは両側)が、ズキンズキンと脈打つような強い痛み(拍動性頭痛)に襲われます。このような痛みが月に5回以上(※3)発作的に起こり、数時間から3日間ほど続きます。頭痛に伴って、吐き気がしたり、実際に吐いたり、光や音に過敏になったりすることもあるようです(※3)。また、頭痛が起こる「前兆」として、視界がチカチカしたり、ギザギザした模様が広がったりして、ものが見えにくいといった症状「閃輝暗点(せんきあんてん)」が出る場合もあります(※3)

「緊張型頭痛」は、慢性頭痛の中でもっとも一般的なタイプの頭痛です(※3)。月に1回起こるか起こらないか程度であれば、日常生活に大きな影響を及ぼすことはないとされていますが、月に何度か痛みがある、または慢性化している場合、支障をきたすこともあるようです(※3)。頭が圧迫されたり、締め付けられたりするような痛みがあるものの、歩行のような日常的動作をすることに問題はなく、吐き気や嘔吐はないのが特徴です(※3)

「三叉神経・自律神経性頭痛」は、頭部副交感神経が自律神経症状を呈することで、頭の片側に強い痛みが生じるという頭痛です(※3)。三叉神経・自律神経性頭痛に分類される頭痛のうち「群発頭痛」は、片側の目の奥に出現する激しい痛みが特徴です(※3)。「目の奥やこめかみのあたりをえぐられるような痛み」と表現されることもあります(※4)。激しい痛みは数分~長くて3時間ほど続き、その後自然に治まります。痛みに加え、涙が出る、目が充血する、まぶたが垂れ下がったり腫れたりする、鼻水・鼻づまりなどの症状をしばしば伴います(※3)。群発頭痛は20~40歳代の男性に多いという特徴もあります(※3)

「片頭痛」の悩みは若い女性に多い

片頭痛の有病率は15歳以上の人口の8.4%との報告があり、この数字から約840万人(人口1億人対)の方が片頭痛で悩んでいるとの推計もあります。とくに20~40歳代の女性に多く発症することが知られており、30歳代女性の5人に1人は片頭痛とも言われています(※5)。職場における女性の役割が大きくなり、片頭痛が社会に及ぼす影響も決して小さくはないことが想像されます。

女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)は、月経周期で大きく変動しますが、特にエストロゲンが急減すると、セロトニンという脳内物質に影響して脳の血管を拡張し、片頭痛が起こるとされています。実際、エストロゲンが減少する排卵日や月経の初日前後には頭痛を訴える方は少なくありません。

女性の頭痛パターンは女性ホルモンの変動に加え、ライフステージに合わせて変化するケースがあり。更年期には女性ホルモンの分泌低下により片頭痛を引き起こすこともあります。

8割以上の方が片頭痛により仕事の能率が低下すると感じています。

「職場における片頭痛の実態調査」(※6)によると、片頭痛の日常生活への影響度を「寝込む」か「寝込まない」で判定してみると、「寝込む」「時々寝込む」で約35%でした。また、片頭痛の仕事への影響については、能率が「低下する」と答えた方が約85%であったのに対し、片頭痛により早退・欠勤をした方は36.6%と少なく、多くの方が頭痛を我慢して会社に行くものの、仕事の能率にはかなりの悪影響を及ぼしていると推測できます。片頭痛による負担は患者様ご本人だけでなく企業における生産性の低下にもつながることが考えられます。

注意したい合併症

片頭痛は、他の病気と共存しやすいと言われています。とくに職場で注意すべき病気でもある“うつ病”を合併した場合、生産性低下の増大が危惧されます。片頭痛の患者様は片頭痛のない方と比較して、うつ病の合併率は3倍、パニック障害の合併率は6倍、双極性障害(躁うつ病)の合併率は5倍多いという報告があります(※7)。この点からも企業として片頭痛が疑われる従業員に対し早期受診を促すことは大切なことであると思われます。

<参考資料>
  1. ※1 五十嵐 久佳,坂井 文彦.緊張型頭痛の疫学調査.日本頭痛学会誌.
    1997 25(1):17-19/Sakai F, Igarashi H. Prevalence of migraine in Japan : a nationwide survey. Cephalalgia. 1997 Feb;17(1):15-22.
  2. ※2 医療と健康[日本医師会ホームページ]|慢性頭痛
  3. ※3 国際頭痛分類第3版beta版(ICHD-3β)日本語版
  4. ※4 健康の森[日本医師会ホームページ]片頭痛
  5. ※5 坂井文彦:神経進歩 2002年6月; 46巻3号
  6. ※6 五十嵐久佳、坂井文彦:職場における片頭痛の実態調査 厚生労働科学研究費補助金 こころの健康科学研究事業「慢性頭痛の診療ガイドライン作成に関する研究」平成15年度総括・分担報告書 2004年:pp88-91
  7. ※7 Breslau N:Psychiatric comorbidity in migraine. Cephalalgia 18(Supp 22):56-58, 1998

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